道を走る

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    ハイブリッド車が身近なものになり、若者の乗りたい車の上位にもトヨタのプリウスが名を連ねるご時世になりました。世界最高水準の性能をもつF1マシンも今や全車ハイブリッドカーです。
    国産初のハイブリッド量産車は1997年発売の初代プリウスですが、世界初はそれよりも約100年前にフェルディナント・ポルシェ(ドイツの自動車メーカー「ポルシェ」の創始者)が開発していました。
    ちなみに世界最初の電気自動車は、最初のガソリンエンジン車が作られた1891年よりも前の1886年に誕生したと言われています。昔はエンジンの性能が低かったため、その動力不足を補うためにモーターを使う技術は意外と古くから存在しており、電気自動車の性能もガソリン車よりも早く時速100kmを出せるようになっていたそうです。その後、内燃機関の性能向上によりハイブリッドの必要性がなくなり自動車での開発は細々になったようです。
    近年ハイブリッド車の性能が上がった理由は、バッテリー性能の向上と回生ブレーキによる効率の良い充電システムができてきたことです。
    回生ブレーキとは減速時にモーターを発電機として用いることにより運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を蓄える仕組みのことで、これによりエネルギー効率を高めて走ることができます。
    高性能なバッテリーとモーターがあれば力強く走ることができます。でも、電気を使うだけであればエンジンがモーターに変わっただけであり結局外部から電力供給をうけて充電しないといけません。自給自足とも言える回生ブレーキは、自分の動くエネルギーを自分の動きによって蓄えることができる素晴らしい仕組みです。
    仕事において自分磨き、自己研鑽というと自分のモーターを高性能にすることのように思えますが、それだけでは電力の消費も激しくなるだけです。
    モーターの性能が上がることも大切ですが、それを動かす電力供給の仕組み全体が向上しないと性能が発揮できません。
    この電力に該当するものが何かは人によって異なると思いますが、モチベーションや動機付けなどが該当するものでしょうか。
    自分が動くための電力を周りに求めてしまっていないか?誰かが自分のモーターを動かしてくれる、誰かが自分の性能を発揮させてくれる…そんな風に思ってはいないだろうか?
    待っていても電力は来ないし、充電しなければやがてはバッテリーも空になる。
    回生ブレーキを働かせて自分で自分の原動エネルギーを蓄えてこそ動き続けることができます。そして、回生ブレーキは走っている時ではなく減速した時にこそ働きます。
    人に動かされるだけのモーターで満足か?
    加速と減速を繰り返しながら、自分の中に原動力を生み出して力を発揮すること。
    プロフェッショナルという道を走る原動力は自分の中にある。

    〔写真:Wikipediaより 世界初の電気自動車 ローナーポルシェ 1899年〕


    アール・ケア コンディショニングセンター
    栗山 努

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